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日別アーカイブ: 2025年2月24日

タイシン工業のよもやま話~雑学講座6~

皆さんこんにちは!
株式会社タイシン工業、更新担当の中西です。

 

 

今回は、鉄則について

ということで、今回は、エアコン工事の鉄則を「設置計画」「配管工事」「電源工事」「室外機設置」「試運転・点検」「安全管理」の6つの視点から解説し、長期間快適に使用できる高品質な施工を実現するための重要ポイントを深掘りしていきます♪

 

エアコン工事は、単にエアコン本体を設置するだけではなく、配管・電源工事・室外機の配置・ガス漏れ防止・適切なドレン処理など、さまざまな要素を考慮しなければなりません。不適切な施工を行うと、冷暖房の効率低下・ガス漏れ・水漏れ・異音・電気トラブルなどの問題が発生し、最悪の場合、修理や再施工が必要になることもあります。


1. 鉄則① 設置計画|最適な位置選定と事前準備

エアコンの設置場所は、冷暖房の効率・風の流れ・メンテナンスのしやすさに大きく影響します。適切な場所を選ばないと、エアコンの性能が十分に発揮できなかったり、異常動作の原因になったりするため、事前の計画が重要です。

① 室内機の設置位置の鉄則

エアコンの風が部屋全体に届くように配置する

  • 冷房時は、冷気が床まで均等に届くようにし、暖房時は暖気が部屋全体に広がるようにする。

直射日光が当たらない場所に設置する

  • エアコン本体が日光を受けると、冷房効率が低下し、消費電力が増加する。

カーテンレールや家具との距離を確保する

  • 障害物があると風が遮られ、部屋全体に効率よく冷暖房できなくなる。

メンテナンスしやすい位置に設置する

  • フィルター掃除や修理の際に、作業しやすい位置を確保する。

② 室外機の設置位置の鉄則

直射日光や風通しの悪い場所を避ける

  • 室外機が高温になると、冷媒の効率が低下し、エアコンの性能が落ちる。

排熱スペースを十分に確保する

  • 壁や障害物との距離を30cm以上確保し、排気がこもらないようにする。

安定した地面や専用の架台に設置する

  • 室外機が傾くと、圧縮機に負担がかかり、異音や振動の原因となる。

2. 鉄則② 配管工事|ガス漏れ・水漏れを防ぐ確実な施工

エアコンの配管工事は、施工ミスが発生しやすい重要な工程です。冷媒ガスの漏れ、結露による水漏れ、配管の詰まりを防ぐために、正確な作業が求められます。

① 配管の長さと曲げ加工の鉄則

配管の長さは最短ルートを選ぶ

  • 長すぎると冷媒効率が低下し、短すぎると施工ミスのリスクが増える。

曲げ加工は最小限にし、急カーブを避ける

  • 冷媒の流れをスムーズにするため、極端な折り曲げを避ける。

フレア加工(配管接続部)は適切なトルクで締め付ける

  • 締めすぎると配管が破損し、緩すぎると冷媒漏れの原因となる。

② 真空引きの鉄則(エアパージの徹底)

真空ポンプを使用し、確実にエアパージを行う

  • エアパージを怠ると、配管内に空気や水分が残り、冷媒の流れを妨げてしまう。

真空引きは最低15分以上行い、-0.1MPaの真空度を確保する

  • 真空度が不十分だと、冷媒ガスに水分が混ざり、故障の原因となる。

3. 鉄則③ 電源工事|安全性を確保する正しい配線

エアコンは電力消費が大きいため、適切な電源工事を行わなければ、過電流・漏電・火災の原因になることがあります。

エアコン専用のコンセントを使用する

  • 延長コードやタコ足配線は、発熱やショートの原因となる。

適切なブレーカー容量を確保する

  • 家庭用エアコン(100V):15A~20Aの専用回路が必要。
  • 業務用エアコン(200V):30A以上の専用回路が必要。

アース(接地)を必ず取る

  • 落雷時の感電や故障を防ぐため、適切な接地を行う。

4. 鉄則④ 試運転と点検|動作確認と安全チェックの徹底

工事後の試運転と点検は、施工の仕上がりを確認するために欠かせません。

冷房・暖房が正常に作動するか確認

  • 風量・温度変化・異音・異臭がないかチェックする。

配管接続部のガス漏れを検知する

  • 「リークテスター」を使用し、冷媒ガスの漏れがないか確認。

ドレンホースの水漏れテストを行う

  • ドレンホースから正常に排水されるかチェックし、詰まりがないか確認。

5. 鉄則⑤ 安全管理と環境対策|長期的な安心を確保

エアコン工事では、作業員の安全対策と、環境保護の視点も重要になります。

高所作業時の安全対策を徹底

  • 転落防止のため、安全帯・ヘルメットの着用を義務化。

冷媒ガスの適切な管理

  • 冷媒ガス(R32、R410Aなど)は、大気放出せず、回収してリサイクルする。

作業現場の整理整頓

  • 工具や部材を適切に管理し、作業ミスや事故を防ぐ。

6. まとめ|エアコン工事の鉄則を守り、快適な空間を実現

エアコン工事は、単なる取り付け作業ではなく、正確な設計・施工・安全管理が求められる高度な技術作業です。

最適な設置計画を立て、冷暖房効率を最大化
ガス漏れ・水漏れを防ぐ精密な配管工事を実施
電気工事の安全性を確保し、トラブルを未然に防ぐ
試運転と点検を徹底し、施工後の品質を保証

これらの鉄則を遵守することで、エアコンが長期間安定して稼働し、快適な室内環境を維持できます。

 

 

 

 

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